こんばんは。nasです。
毎週見てるわけではないのに、見てる時に限ってなぜこんなに興味深い内容なのか。「ドキュメント05」、3月13日放送分「ニート〜働けない若者の憂うつ〜」の感想文です。
まず出てきたのは「文(あや)」という女性。学生時代からひきこもり。19歳の時、父親がガンで死んだそうです。その後、上京したもののニートに。61歳の母親からの仕送りが収入のすべて。
不安ですか?の問いに「もちろん」との答え。
「子供の頃になりたいと思った職業がここに一つもないと思う」と、就職雑誌を見ながら話す。
で、見つけたバイトに合格。「ニートからフリーターに昇格です」と笑顔。
後日、ビデオカメラを買った、と連絡を受けたスタッフが向かうと、自分がバイトを断る場面を録画していた。「労働してる時間がもったいねぇ」と思って断ったようだ。
(途中、入ったCMにモバイトがあり、管理人爆笑)
場面はニート支援のNPO法人に。
そこのニートにインタビュー。
将来の目標はある?「それがないんですよねぇ」
なんかやりたい夢とかある?「わからない」「なにも考えてない」
そして、隆(21)というニートに。
両親は「働け」と強く叱ることはない。子供の頃から叱られることはなかったという。
「やりたいことをやりたいんですけど、まだ見つかってないんで」「やんなきゃいけないのはわかってるんですけど」
3歳年下の彼女がいる。夜は彼女の家に。
彼女の母親は彼氏がニートであることを知っている。彼女は居酒屋のバイト。
引きこもりとかいじめの経験はなし。「楽しくないことはやりたくないんです」
彼女の意見。「別に就職しなくてもいいから、バイトで」「毎日だらだらしてるから、ちゃんとしてほしい」
それを受けて彼氏は「がんばります」
登録・派遣系のバイトを申し込むも前日にキャンセル。「正直、めんどくさくなって」「頭の中で考えて、めんどくさいなって」
興味があるというお笑い芸人養成学校のパンフを手にとる。「正直、焦りとかあるんですよ」
しかし、願書を書く段階で「職業:フリーター」とウソを書く。しかし、選考料5250円が必要と知り「学校入らなくちゃいけないのかな?」と言い始める。結局願書は出さず。
彼女に12万のヴィトンのバッグをプレゼントするためにバイトをする。
ニートやめられますか?の問いに「はい・・」と答える。
場面は再び文。演劇の道に進みたいようだ。そして劇場を借り切って1人芝居を決行。入場料2500円。80人ほどの客が来る。芝居の内容は、1人で延々と泣き続けるのみ。客の1人が「詐欺だよこれ」と怒る。そして学校の校門へ。そこでも泣き続ける演技。
「お疲れ様でした〜」と晴れやかな顔。
2ヵ月後、やりたい仕事が見つかった、と。ビデオの製作会社らしい。「ニート脱出しました」
そこで番組終了。
えーと、爆笑に継ぐ爆笑、のつもりが笑えなくなるほどの内容でした。ちょっとひどすぎる。完全に引きました。
もちろん、テレビの演出も入ってるとは思います。それでもキツイ。
ビデオカメラ買ったりする金はどこから出ているのか、真剣に考えたことがあるのか。毎日飯食って生きていられる金はどこから出ているのか考えたことがあるのか、真剣に怒ってやりたい。
なにをやるにも「めんどくさい」「これはしたいことじゃない」という言い訳ばかり。見ててあきれるしかありませんでした。むしろ怒りがふつふつと。
ニートは社会が生んだ、みたいな論調もありますが、絶対に違うと思う。ニートになるかならないかは個人によると思う。ただ単に甘えて、結論を先送りしてるだけだよ、こいつらは。社会や時代のせいにして、ニートを甘やかすような論調には同意しかねます。
もちろん、ニートを生んだ家庭環境にも問題があるとは思いますが、いちばんはその人自身。そりゃいじめにあったり、ちょっとひきこもっちゃったりすることはあるでしょうよ。でも、それはただの言い訳で、自分で自分の生計が立てられずに大人になるってのは絶対に間違ってる。「やりたいことがない」というのは言い訳にもならない言葉で、たぶんそう言ってる人達は何をやっても「これはやりたいことと違う」と言い続けるのだと思う。
長すぎる春は人をダメにする、ということですね。大学生も、卒業時より入学時の方がしっかりしてる可能性がありますが、無駄に長いモラトリアムは害にしかならないのでは。
わかってるのにやめられない、という単なる甘えを、社会的に叱る制度はないものか。労働人口が減る、とかいう面だけの話ではなく、今後の日本にとって害しかもたらさないと思うのですが。
とか言っても「それはわかってる」と薄ら笑いで避けるのでしょうね、ニートたちは。何にも真剣になれなくてもいいから、せめて働いて欲しい。仕事=やりたいこと、と考えるのはそもそも間違いだとも思うのですが。
どんなに辛いことがあっても、自分だけはニートにはならない。そんな思いを強くした番組でした。
それでは、また。