こんばんは。nasです。
今回はアニメの感想文「GUNSLINGER GIRL」です。
ゲームと同梱される形でDVDが出ています。今回、それを見る機会があったので書いてみます。ゲームは次の記事で。
GUNSLINGERGIRL VOL.1
GUNSLINGER GIRL VOL.2
GUNSLINGER GIRL. VOL.3
なぜアマゾンにはvol.2だけジャケット表紙がないのか問い詰めたい。3つの中でいちばんいいジャケットなのに。1と3は・・・。
vol.1のみ5話収録、2と3は4話ずつの収録です。
ゲームとの抱き合わせということで、お得感が漂ってますが、アニメがメインでゲームはおまけです。定価で言うならゲームが1000円くらいで5800円がアニメ。
むしろ全部アニメの値段にしてもいいくらい。
それくらいアニメが良かった。
管理人は原作マンガを読んでいません。読んだ記憶もあったのですが、内容は覚えてなかったので読んでないも同じです。
その上での評価になります。
・・最高です。
途中、泣くこと2回。
正直、最初見たときは「おもしろいのか、これ?」という不安でいっぱいでした。オープニングに手抜き感が漂ってる気がしたからです。
しかし、それも杞憂でした。
見た目やあらすじを聞いただけでは「美幼女が銃をぶっぱなすだけのロリコンオタク向け作品だ」と思う人もいるでしょうが、全然違います。
両親に殺されかけたり、身売りに出されたりした不幸な身の上の子供達を「義体」と呼ばれる人工の体に作り変え、記憶さえも「条件付け」で操作する。その上で暗殺者としての訓練を積ませ、人殺しをさせる。
そんなキツイ話です。大人のエゴ満載です。
通常、義体にはそれぞれの担当官がつき、任務にあたることになります。担当官と義体はフラテッロ(兄妹の意)と呼ばれます。
この話は、そうした義体たちと担当官の触れ合いを描くのがメインだと感じました。
肉親のいない義体たちにとって、担当官は仕事のパートナー以上の意味を持ちます。しかし、担当官によっては、義体を「仕事の道具」としてしか見ない人もいます。
そこが悲しいところ。
見た目も、言動もふつうの女の子なのに、素手で人を殺せる力を持っている。それは・・どんなにか悲しいことだろうと思います。人間なのに、人間でない。義体化することで、寿命が縮むという副作用もある。
それでも、健気に生きようとする義体たちが悲しくていとおしい。そんな作品になっています。
特に11話。ヘンリエッタが「素手で人を殺せるのが普通の女の子ですか?・・私は銃を持つことでしか、ジョゼさんの役に立てない!」と泣き叫ぶシーンでは、思わず僕も泣いてしまいました。
普通の女の子でありたいのに、自分の存在は人を殺すことでしか許されていない。それは、とても悲しい。
全体的に静かな、もの悲しい雰囲気が漂っています。ストリングス主体の音楽も一役買っている感じ。
後半、バンク使いまわしが多く見られますが、そんなのは他の低予算アニメと同じ。気にせず見れるでしょう。
個人的にポイントは、9&11話登場の義体「エルザ」の声。
・・能登麻美子だからです。最初の一言目を聞いて「アッ!!」とわかってしまった自分が悲しい。10&11話にはシャアこと池田秀一も出てます。
最終話で第9を流されると、別の作品を思い出してしまうのでそこだけは勘弁してほしかったな、と思いました。
話がしっかりしているからこそ、キャラに愛着がわくというものです。管理人のお気に入りはトリエラ&ヒルシャー組です。ドイツ語が話せて、金髪で、はっきりモノを言うタイプ、劇中で生理痛になる・・どこかで見た気もしますが。ヒルシャーさんは・・・なんというか共感できました。
かなりおもしろかったので、原作マンガ1巻を読んでみました。・・・アニメの方が勝ってる気がしました。でも、確かにおもしろいのは間違いないです。
とりあえず既刊全巻読んでから評価しますが。絵に好き嫌いが出そう。
GUNSLINGER GIRL 1 (1)
こんなのも出てました。
ガンスリンガー・ガール デスクトップアクセサリー 通常版
アニメがかなり気に入ってしまったので、マンガを買い集める予定。これはかなりの傑作です。
(貸してくれた友人T.Mに感謝)
参考:アニメ見てて、これを思い出しました。
ファイブスター物語 (1)
これの7巻。(
ファイブスター物語 (7))
136ページにあるアトロポスのセリフ「デルタ・ベルンの多くの忠臣を背負うソープ様にとっては 私たちの想いは小さなとげですね・・」と137ページ「どうして父様は・・私たちをただのロボットかコンピューターにしてくれなかったのでしょう・・」です。
義体がファティマに重なって見えたのは、その悲しいストーリーがあるからだと思います。
何巻かは忘れましたが「大好きな人と恋もしたいの・・・」と言って泣いたファティマもいました。
未読の方はぜひ。
それでは、また。