こんにちは。nasです。
今回は「みかん。大賞2004」読み物部門の発表です。
(みかん。大賞については
こちらの記事を参照のこと)
まずは、ノミネート作品の発表から。
(早くしないと今年が終わってしまうので、ちょっとはしょって書きます。ごめんなさい)
・「
まっすぐにいこう。」
リンク先は文庫版ですが、管理人が読んだのはコミックス版でした。ラブコメかと思いきや、実は動物マンガなこの作品。いちおう、まだ完結してないようです。ほわ〜ん、とした読後感が好き。
・「
恋愛カタログ」
これはまだ12巻までしか読んでません。が、おもしろい。主人公よりも、その妹、種ちゃんがかわいくて仕方ないので。
・「
裁いてみましょ」
上に挙げた「まっすぐにいこう。」の作者、きらの短編。裁判員制度をテーマに書いた作品。偏見に囚われてはだめだ、ということを教えてくれます。
・「
だんだら」
同じく、きらの短編。目が覚めたら、沖田総司になっていたという話。焦燥感あふれる感じ。
・「
ハックルベリーにさよならを」
同じく、きらの短編。要はきらが好きなわけで。
・「
PLUTO (1)」
鉄腕アトムの1エピソードをもとに、天才・浦沢直樹が描く濃密な世界。読みながら引き込まれていく感覚は、やはり素晴らしい。静かに、哀しみと謎が染みてきます。
・「
蛇にピアス」
芥川賞。初期の村上龍みたいな感じでした。コミックス版「
蛇にピアス」が出てたのを最近知りましたが、それは未読です。
・「
蹴りたい背中」
芥川賞。「その背中を、蹴りたい。強く。」という一文だけが頭に残ってます。文章の流れる感じは好きです。
・「
おたく:人格=空間=都市 ヴェネチア・ビエンナーレ第9回国際建築展-日本館 出展フィギュア付きカタログ」
フィギュア付論文。フィギュア、論文、どちらも楽しめました。
感想文はこちら。
・「
超人計画」
引きこもり世代のトップランナー、滝本竜彦がおくる新感覚エッセイ。読んでて「あ〜」と納得するところがあるのは、危ない兆候なのか。
感想文はこちら。
・「
NHKにようこそ! (1)」
滝本竜彦原作のマンガ化。かなり、身にしみる内容です。あと、岬ちゃんがかわいい。
2巻の感想文はこちら。
・「
電車男」
あえて何も言うまい。
感想文はこちら。
・「
School Rumble 1 (1)」
むしろ「
スクールランブル OP テーマ 「スクランブル」」とか「
オンナのコ オトコのコ」が頭から離れません。小西康陽の曲をこんなところで聞くことになるとは・・・。
単行本1〜6までの感想文はこちら。
・「
スティール・ボール・ラン (1) 」
ジョジョだよ、これは。
単行本3・4巻の感想文はこちら。
・「
マリア様がみてる」
ごきげんよう、お姉さま。いわずとしれた大ヒット作。就職活動中に読み始めて、全巻購入しました。いまでは管理人のバイブル。
「特別でないただの一日」感想文はこちら。
・「
苺ましまろ 1 」
絵のかわいさだけが魅力ではない。本質は、そのギャグにある。アニメ化が発表され、さらに盛り上がること間違いなし。
・「
少年アリス」
偶然、本屋で手にした本。ふしぎなお話でした。
・「
僕は妹に恋をする 1」
最近の女の子はこんなマンガを読むのか・・・。5巻までは読みました。
・「
ファウストvol4」
今年読んだのは2・3・4号。新たな世界を広げてくれた文芸誌。
4号の感想文はこちら。
・「
DEATH NOTE (1)」
原作者は誰だ、という話題も出た、今年の注目作。
4巻の感想文はこちら。
・「
螢・納屋を焼く・その他の短編」
村上春樹。ノルウェイの森の序盤が収録された短編集。やはり春樹はおもしろい。
・「
パン屋再襲撃」
そして村上春樹。
・「
国境の南、太陽の西」
村上春樹。あの独特の文体が好きな人は多いはず。
・「
ヘルタースケルター」
手塚賞受賞作。見栄と欲望の顛末が描かれた秀作。
・「
うすた京介短編集」
ファンならぜひ。それ以外は・・・・。
・「
ブギーポップは笑わない」
一時期、はやったライトノベル。管理人はあまり好みではありませんでした。
・「
ブギーポップ・リターンズVSイマジネーター (Part 2)」
上に同じ。
・「
新本格魔法少女りすか」
西尾維新。やはり引き込まれる作品。
・「
全日本妹選手権 7 」
アッパーズ休刊、ということで。タイトルとは全く違う内容のオタクマンガ。書いてあるネタの1〜2割しかついていけませんでした。それでも楽しい。
・「
げんしけん (1)」
これもイタイ話だなぁ。
5巻の感想文はこちら。
・「
GUNSLINGER GIRL 1」
何部門にノミネートさせれば気が済むのかと。しかし、マンガよりアニメの方が感動です。管理人は3巻までしか読んでませんが。
・「
覇王 1 」
麻雀漫画。哭きの竜とかが出てきて白熱。むしろ二階堂亜樹プロが全く似てないのが爆笑。なんというか、麻雀版バキ。笑えて、熱くなれました。
(ノミネート注:作品紹介は管理人による。あくまで管理人が今年味わった作品なので、昨年以前の作品が含まれていることに注意。
また、マンガは今年初めて出会った作品のみをノミネートした。年末で時間がないため、コメントが雑になりました。この場を借りておわびします)
以上、32作品の中から「みかん。大賞2004」読み物部門賞が決定されます。
さて、栄えある読み物部門賞は・・・・・
ダラダラダラダラダラダラダラ(ドラムロール)
・「
マリア様がみてる」ですッ!!!
この部門も小説とマンガで分ければよかった・・・。
「マリみて」は今年出会った中で一番の衝撃だったのが受賞理由。いままで触れたこともなかったコバルト文庫、引いてはライトノベルに対する偏見を吹き飛ばしてくれました。
出会った時、すでに18冊出てたのにも関わらず、新品ですぐに買い揃えたほど、ハマリました。高校時代の、あの一生懸命な感じは性別や世代を越えて共有できるものだと思いました。管理人が高校時代、生徒会長をやってたので、生徒会活動に対する郷愁みたいなものを感じたのも事実。今年出会って、自分の中でスタンダードになった作品でした。文句なし。泣いて、笑って・・・いろんな感動をくれました。
マンガでは「苺ましまろ」ですか。人から借りて全部読んでるのに、自分でも買ってしまった衝撃。腹を抱えて大笑いできる作品は久しぶりだった気がします。
次点は「ファウスト」。マリ見てと比べるのも間違ってる気がします。文芸というジャンルに目を向けるきっかけを与えてくれました。ファウストに出会わなかったら、もしかしてマリ見てにも出会ってないかも知れないので、その意味ではベストでした。
漫画家としては”きら”の作品をよく読んだなぁ、と。去年、「
シンクロオンチ!」を買い始めてから気になってたのを、今年やっと読めた感じです。特徴的な絵が好きなんですね、たぶん。あの"間"も好きなのかも。
全体としては、もっと小説を読むはずのところでした。買ったのに読んでない、という本が20冊近く積まれてます・・・。この辺をきちんと消化してれば、もっとノミネート作が増えたのになぁ。
来年こそは、多読になりたいと思いました。
今年も素晴らしい作品をありがとう。来年も素晴らしい作品に出会えますように・・・。
読み物部門賞Special Thanks : TKO , T.M , M
やっと「みかん。大賞」も部門賞の発表が終わりました。残すところ大賞の発表のみです。・・・なんとか年内に終われそうです。
自己満足の企画を引っ張り過ぎた感もありましたが、自分では楽しかったので良しとします。今年出会った作品を振り返れたのは大きかったので。
それでは、また。